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『プラダを着た悪魔2』20年経って変わったもの・変わらないもの

こんにちは、脚本家プロレスに参加させていただく本園栞です。

今回は作品紹介ということで『プラダを着た悪魔2』を取り上げさせていただきます!


5月1日に公開されたばかりの本作、早速見てまいりました。

公開直後で大変恐縮ですがネタバレを多数含んでおりますので、お気を付けください。



大ヒットした前作からちょうど20年後、かえってきた『プラダを着た悪魔』。

変わらぬラグジュアリー感。煌びやかで華やかで美しくて格好良くて。でもシビアな世界。


そんな雰囲気は残しつつも、業界や人の価値観は20年間分変化していて、

出版業界の縮小に伴う度重なる予算削減、

雑誌の発行部数ではなくデジタル記事のPV数を追い求めている姿には、

切なくなる瞬間がたくさんありました。


ネットを見ると賛否両論あるようですが、私はしっかり楽しみましたので

個人的な感想を語らせてください。



★人って変わらない

前作から20年経ち、出版業界だけではなく、それぞれの登場人物にも変化がありました。


新卒の駆け出しアシスタントだったアンディはジャーナリストとしてキャリアを積み、

権威ある賞を受賞するまでに。結婚こそしていないけれど、子供もいる。


ミランダは今もなお雑誌『ランウェイ』のトップに立ち続けながらも、

時代に合わせてコンプライアンスを意識するようになり、

なんと、かつてはアンディに投げつけていたコートを自分自身で片づけるように

なっている。


ただ、「20年経っても根本の人間性って変わらないな」と思ったシーンが

あります。

それはアンディがパートナーであるピーターと喧嘩になるシーン。


不動産業界で働くピーターに対してアンディは

「ジャーナリズムはアパートメントより大事」と言い放つ。


このセリフ、前作の“青いベルト”のシーンと通ずるところがあると思いませんか??

2つの青いベルトを見て悩むミランダを見て、

「2つのベルトが全く一緒に見える」と笑った、あのシーンです。


世の中を自分の物差しでしか測れない、

そんなアンディの人物像が2作に共通して描かれているなと感じました。


そんな視聴者をハラハラさせるような言動も魅力的なキャラクターを描くうえで

欠かせない要素なのだと、改めて勉強になりました。


※余談ですが、喧嘩して距離を置いていたピーターに対してアンディが、

「人間は完璧じゃない。でもこのまま完璧じゃなくてもよくない?」

と言ってまた二人がヨリを戻すことになったシーンがあります。

個人的には「おいおい、ピーターそれでいいのか?一言謝ってもらったら?」

とツッコみたくなってしまいました…笑



★ナイジェルがカッコよすぎる

これはもう言わずもがなって感じですね。

前作でもアンディを陰で支えていたアートディレクター。

今作ももう、とにかくカッコイイ。


私は今作で2回泣いたのですが、どちらもナイジェルのシーンでした。

このナイジェルのカッコよさも、20年間“変わらなかった”からこそだと思います。


時代が変わって、紙媒体からデジタルになっても、ミランダからどれだけひどい目に

合わされても、ずっとミランダのそばで支え続けた。


雑誌『ランウェイ』が存続の危機に陥ってもナイジェルは動揺せず(動揺した姿を見せず)、“アートディレクター”としての仕事を全うするのみ。

そんな職人気質で頑固でありながら、愛情深い、そんな彼の存在によって、

この作品が愛にあふれた素敵な作品になっていると思います。



★人生の引き際

今作の中で、ミランダが「引き際ってどうすればわかるの?」と悩むシーンがあります。


ミランダはおそらくもう70代。

運転免許の返納も考え始めるくらいの年齢のはずです。


正直、冷静に考えると、「そろそろ引いてもいいんじゃないか?」という気持ちが

少しありました。

若者の立場からすると、

「上が引退しなかったら、いつまでも下が詰まって進めない」じゃないですか。


でもミランダほどのカリスマは他にいないし、映画の視聴者としても、

ミランダにはまだまだトップで輝き続けていてほしい。

葛藤ですね。


と、グルグル頭の中で考えながらも、前作と同様、ミランダが素になって等身大に

悩むシーンにグッと引き込まれてしまいました。

まさに、キャラクタの二面性、「憧れ」と「共感」がミランダにはあるなと思います。


悩んだ結果、ミランダがどのような選択をするのか、まだご覧になってない方は

ぜひ劇場でご覧ください!

20年ぶりの続編、とても楽しませていただきました!



※余談ですが、先月ミラノに旅行にいっており、

たまたま『プラダを着た悪魔2』のプロモーションを見ることができました!

ミラノは本作のロケ地になっており、偶然にも良いタイミングで訪れることができたなと

感動しております。

(前作はパリ、今作はミラノがコレクションの場所として描かれていました。

ファッションの街としてもアップデートしている、ということなんでしょうか…)



ミラノ 百貨店「リナシェンテ」に映し出されたプロジェクションマッピングと赤いパンプスのオブジェ
ミラノ 百貨店「リナシェンテ」に映し出されたプロジェクションマッピングと赤いパンプスのオブジェ

ミランダも劇中で訪れていたミラノ・ガッレリア
ミランダも劇中で訪れていたミラノ・ガッレリア


最後に。

脚本家プロレス2026まで1か月を切りました!

2026年5月30日・31日、ぜひお越しください!

 
 
 

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