top of page
検索

プぺル2は名作か駄作か

脚本家プロレスに参戦する畑雅文と申します。


作品解説のフェーズで自分が取り上げるのは『えんとつ町のプペル〜約束の時計台〜』です。



スマホで慣れない手書き機能を駆使して描いたルビッチをご査収ください。


なぜこの作品かというと、やはり西野亮廣さんというエンターテイナーが気になって仕方ないからです。


はねトびの時やひな壇を卒業する前までは「トーク中にすぐ立ち上がる人」というイメージが先行して、そんなにポジティブな印象は持ってなかったんです。


でも、まだ世間の認知度が低いクラウドファンディングを始めたあたりから、ちょっとずつ目が離せなくなって、絵本の無料公開とか批判されてもちゃんと理由や考えを述べておられ、すごく納得。


個人的にツボったのは、演劇というフィールドに巣食う古い体制に異を唱えるコメントを目にした時です。


「よくぞ言ってくれた!」と共感し、それからはたまに宣伝がてら出演するバラエティも含めて気づいたらチェックするようになっておりました。


映画『えんとつ町のプペル』(1作目)も劇場で鑑賞。


とても面白く、非常に良かったです。


ただ、感動したと同時に違和感を覚えた箇所もあり、大満足にはちょっと届きませんでした。


例えば……


◯オープニングの謎ダンス

すぐ後にハロウィンのショーだということがわかりますが「何が始まるんだろう?」というワクワクより「何が始まったんだろう……」という困惑の方が大きい。

日本人はそんなにミュージカル好きじゃないし。


◯逃走劇のマンネリ

登場人物たちがあちこち駆け回るシーンや、トロッコで爆走するシーンがあるのですが、同じような場面だとピクサー映画みたいにあちこちネタが仕込まれてる映像を見慣れてるので、そんなに展開がなく思えて飽きる。


などなど。



批評家ぶってんじゃねー!



なんて声も聞こえそうですが、映画の感想を言ってる時はみんな批評家ですから、ご勘弁下さい。


とはいえクライマックスに向けての盛り上がりは胸が熱くなりました。

西野さん自身が強く感じているメッセージがエンタメとして昇華され、終わり良ければ全て良し!といった具合に心が満たされました。




そしてこの度、続編である『えんとつ町のプペル〜約束の時計台〜』を鑑賞。



ルビッチ同様にプぺルを描いてみましたが、ややカオスな顔立ちとなりました。


興行収入ではスタートダッシュの勢いはなかったものの、口コミや西野さんの劇場行脚の効果で地道に成績を伸ばしてるという触れ込み。



結果……



良い話で感動ポイントもあるんだけど、イマイチ乗り切れない!!



ややネタバレで進みます。



まずプペルは全然出ません。

ルビッチが中心の話でもありません。


そう!


ドラえもんとのび太が脇役で、ずーっとゲストキャラの話が続く感じなのです。


これは、ルビッチの目的が前作で達成されたことによると思ってます。


もう彼には立ち向かうべき敵も、打ち破るべき壁も無かったのです。

少なくとも自分のようなライトウォッチャーにはそう見えました。


キレイに役目を果たし切ったプペルにもう一度会いたいという、やや蛇足に思える動機でどうやって映画1本作るのだろうと思っていましたが、そういうことかと。


別で問題を抱えたキャラを登場させ、その人のストーリーとしたわけです。



僕としてのリクエストは……



◯ルビッチへの愛着

開始5〜10分の間に、共感や驚きなど、主人公のルビッチというキャラにもっと興味を持たせてから話を進めて欲しい。


◯ゲストキャラの出番

もっとルビッチと関係がありそうだと思わせ、小分けにしながら交互に差し込んで欲しい。


この2点だけでもだいぶ変わってくるんじゃないかなと思いました。



批評家ぶってんじゃねー!



なんて声も聞こえそうですが、映画の感想を言ってる時はみんな批評家ですから、ご自愛下さい。


続けます。


時系列トリックなんかも見せ場かもしれませんが、正直それまでにだいぶ疲れてるんで大して驚けなかったのが残念。


であれば早めに出会わせて、やや交流などさせてから、回想シーンで振り返らせても切なさは変わらない気がします。

ワンピースの回想エピソードみたいな形です。


誰の感情や目的、または出来事の経緯を軸にストーリーを追えばいいのか分からないのが難点だったのではないでしょうか?


そんな感想を抱きながら、自分が脚本を書く時に気をつけなければいけない点でもあると感じました。


自分はそれがちゃんと出来てるかと聞かれたらゴニョゴニョしてしまいますが、それは別の話。


棚に上げて進めます。


僕は、ディズニーを倒すと言ってる西野さんが実際にディズニーを倒したら面白いなと思っていて、だったらこんな所でつまずくんじゃないよ!と謎の悔しさを覚えています。



ここからもっとネタバレ。



ラスト。ルビッチがプペルと再会するのですが、このわずか1〜2分がめちゃめちゃ良い!!


このシーンを観るためだけに劇場に行っても良いかもしれません。


待ってました!と言わんばかりの興奮。


しかしあまりにも短い!


そもそも再会の必要はあるの?とも思えてしまうけど、もし2人が会うべくして会ってさらなる試練が待ち受けているなら、この続編はそのための布石でありスピンオフの可能性があります。

3部作として大団円を迎えたら、きっと本作も「終わり良ければ全て良し!」の1つとしてカウントされるでしょう。


期待してます。




そんな風に自分も商業映画で勝負して波を起こしたいと夢を抱いている僕のような脚本家も参戦する脚本家プロレス2026は5月30日(土)31日(日)開催!

光塾COMMON CONTACT並木町にて!


偉そうに言ってる僕自身が監督を務めたショートムービーも公開されます。

朗読劇も披露します。プレゼンもします。盛りだくさんです。


絶賛予約受付中!!

 
 
 

最新記事

すべて表示
上映作品紹介「水辺の余興」

脚本家プロレス2026のプログラムの一つ「過去作上映」で上映する作品のご紹介です。 本日上映する作品は上島信彦監督の「水辺の余興」🌊 あらすじ 退職最終日、誰もいないオフィス。依澄は三毛と出会い、東京最後の余興が始まる。 スタッフ・キャスト 監督・脚本・撮影・編集:上島信彦 出演:長田涼子 小出水賢一郎 犬塚俊輔 上島信彦(監督)プロフィール 俳優として活動する傍ら、昨年は監督作『犬猫とあくびと

 
 
 

コメント


イベント会場のご案内

logo-top.png

東京都渋谷区渋谷3-27-15光和ビルB1

JR「新南改札」より、渋谷ストリームを抜けて1分

bottom of page