脚本家の目
- 悠平 田中
- 5 日前
- 読了時間: 2分
脚本家プロレスに参戦する田中です!
バトンを受け取り、「私と脚本」という自己紹介的な文章を書かせていただきます。
脚本を書くようになって変わったことといえば何があるだろう。
生活の中の物語になりそうな色々なもの(他人同士の会話やもちろん自分の会話も、道を歩いているカップルの空気感、道に打ち捨てられているもの、理不尽への怒り、何かを見た時のときめきなど)が自然と目や耳に入るようになった。
喫茶店で隣に座った女性の義母への不満に耳を澄ませ、満員電車で頭上から聞こえる、どうやら離婚の危機を迎えているらしい男性の話を一言も聞き漏らすまいと全神経を集中する。
街には物語が溢れている。これらより面白い物語を作り出さなければいけないのだから、脚本家というのは骨の折れる仕事だよなと思う。
そういえば、脚本を始めて得したことが一つあった。それは、どんなに理不尽な目やひどい目に遭っても、まあこれもいつかの脚本のネタになるしなあ、とのんきに構えることができるようになったことである。知らない感情を一つでも多く知りたいし、知らない経験を一つでも多くしてみたい。私は私が経験した良いことも、それこそクソな出来事も物語に昇華してやりたい。
前回の脚本家プロレスから引き続き、今回の脚本家プロレスでもテーマにしたいことがある。それは「家父長制の否定」である。自分自身も、まだ10代の頃、家父長制の餌食になりかけた経験があり、強い恨みを持っている。これだけSNSが発達して、性別で差別をするなんて絶対NGという世の中になってきているように見えるが、ひとたびSNSの外に出ると、まだまだそれが行き届いていない場所が沢山あることに愕然とする。長い間、当たり前とされてきた概念だから仕方ないのかもしれない。
だから、何回でも声を大にして「家父長制はクソだ」と私のような人間が叫んでいかなくてはいけないと思う。今回は朗読劇でそういう話を書いた。
脚本家プロレスでは、そんな、脚本家たちが傷つき、血を流しながらかき集めた経験から絞り出した様々な形態の物語を上映・上演します。
ぜひ、5/30~5/31の脚本家プロレスにぜひお越しください。




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