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制作側にとって都合のいい「脚本協力」に踊らされる脚本家たち


脚本家プロレスに新規参戦する畑雅文です。

バトンを受け取り、記事を書かせて頂きます!!



ドラマや映画のエンドロールで「脚本協力」という言葉を見かけたことはありませんか?


え、協力って何?


と思う人もいるかもしれません。

現場によってその仕事内容は千差万別ですが、一つ言えるとしたら、このクレジットで載ってる人の9割は脚本家です。


出来れば単独で「脚本」というクレジットで名前が載ることを目標にしてる方が多いはず。


僕が体験したり聞いたりした「脚本協力」の中身は以下の通り。


とある作品内におけるアクションのやり取り(専門的な動き・元のセリフをどこに差し込むか等)を台本上で文字化するため、もともと殺陣指導でチームに入っていた人が脚本に書き込むことになりました。

その方は脚本の仕事もされてたので、台本という形に落とし込むのはスムーズでした。


クレジットは脚本協力。


作品のポスターに載る名前の優先順位も上がります。

ホームページでも省略されません。


ただ、メインで入ってる脚本家にとっては注目度が分散されるので、プロモーション的には引っかかってしまう人も多少いる可能性があります。

自分が100%脚本を書いたわけではないと認識されたりもします。


また、脚本協力をした側も、仮にその分量が多い場合は「これ脚本協力じゃなくて共同脚本じゃん」と思ったりもするでしょう。

また、その加筆量に関係なく、良いシーンやセリフを書いても、メインの脚本家だけ評価されたりしそうです。


このあたりは間を繋ぐスタッフの伝え方や労い方など、コミュニケーション能力が重要です。

教科書には書いておりません。


そこが上手くいけば、次また依頼した時に快く引き受けてくれるでしょうし、依頼しないとしても、制作側のマイナス評価が業界内に伝わるのを避けられます。


大前提として、それぞれが作品を優先し、お互いにリスペクトを持っていたらそういうささくれは生じません。


なのでこのケースでは特に波風が起きずに済みました。




さて別の場合……



作品より制作スケジュールを優先してしまい、各所へのリスペクトも欠いてると思われた話がございます。


脚本を書き終えてOKが出た後、監督が本番に向けて台本を書き換えることもあります。


今回のケースでは、だいぶ加筆されたみたいなのです。


ですが脚本家本人はそんなこと知らず、別の仕事に取り組んでいた矢先、スタッフからメールが来ました。


「監督が書き足した分量が多いので……」


この後が恐ろしい。


「脚本のクレジットを連番にするか、」


おやおや?


「あなたを脚本ではなく脚本協力というクレジットにするか」


何だって!?


「いかがでしょうか」


いかがじゃねえよ!!!


そんな事後報告あります?


あるんです。


脚本家はグッと堪えて「連番でけっこうです」と返事をしました。


脚本家にとって「脚本」と「脚本協力」はプロモーションとして大きな違いがあります。


世間の人はどう思うのでしょう?


実際は脚本を全部書いているのに、ちょっとアシストしただけみたいな印象にされてしまう。


調理補助と聞いて、まさか中華鍋を振るってチャーハンを上手にパラパラさせてるとは思わない。


スケジュールが押して早く作品を仕上げる必要があり、脚本家に連絡して返事を待つ時間がもったいなかったとはいえ、脚本家へのリスペクトがだいぶ欠けてる出来事だと感じた次第です。




さらに、脚本協力の他にも色んなクレジットの話がございます。



撮影前にドラマ各話の台本を読んで、ホームページに載せる用のあらすじを書き、感想も提出するという仕事があったそうです。


この感想もその後の台本を書く上で多少の参考にされるかもしれないとのことでした。


クレジット表記は「プロット協力」


何かカッコいいですね。


でも世間の人はその名前から何をしてるかほとんど想像できないし、実際の作業とマッチした命名じゃない気がします。


予想ですが、本人のモチベーションを上げるためだったり、新人脚本家にとって経歴を発信する際に少しでも聞こえが良いようにしてあげたのでは?


と考え、これもある意味スタッフの思いやりだというように捉えました。



他には……



若手脚本家のオリジナル企画が採用されたけど、スケジュールが詰まっており、全話を任せる実力なり推敲時間が足りないと判断されたのか、とりあえず台本はベテランの脚本家が書くことになったそうです。


この時のクレジットは「企画協力」


何だそれ。


またしても一般的に何をやったのか分からない。

和田アキ子も絶対に「何をされてる方なの?」って聞く。


せめて「原案」とかの方がしっくりくるけど、それはそれで著作権的なニュアンスが寄り過ぎちゃうから避けたいのかな。


その表記にたどり着くまで、裏側で色んなやり取りがあったんだろうなーと想像するしかありませんが、このように自分が見聞きした一部だけでも色んな「協力」パターンがございます。




終わりに



100人いれば100通りの恋愛があるように、100の現場に100通りの脚本協力が存在するのでしょう。


きっとポジティブな形もあるのでしょうが、僕が知る限り、脚本家の忍耐がにじみ出てるような協力エピソードが多かったです。


もちろんこんな人ばかりじゃございませんが、脚本家にも色んな体験があることが分かって頂けたかと思います。


他にもあんな話やこんな話が飛び出すかもしれない……!?


脚本家プロレス2026は5月30日と31日に開催します!!!


お楽しみに♪



 
 
 

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